あなたは通常より1.5倍のカップ麺を食べたことがありますか?
あのカップ麺、やたら大きくてたくさん入っているように見えませんか?
おなかがすいているときに見つけるとおもわず手が伸びてしまうあの商品には実は大ヒットとなった秘密が隠されていたのです。
■大きさをうまく錯覚?!
イメージしてください、あなたの目の前に男性が2人立っています。
2人とも体重は80キロ
しかしAさんは身長が180cm
Bさんは身長が150cm
この場合、AさんとBさんはどちらが太っているように見えるでしょうか?
そう身長が低いBさんのほうだと思ですよね。
Aさんのほうは身長が180cmあり大きいという印象はあっても、太っているという印象は持ちませんよね?
ところが、身長が低くて体重があると太って見えるのです。
この当たり前のような法則を利用して大ヒットした商品があります。
それが日清食品のカップ麺。
日清食品が出した、従来のカップ麺の1.5倍の商品が会社の売り上げを1.5倍にも伸ばしたそうです。
それを見た他社も相次いで増量カップ麺を販売したが、日清食品の圧勝だった。
それはなぜだったのでしょうか?
そう、実は同じ1.5倍でも日清のカップ麺の大きさが大きく見えたのです。
同じ1.5倍なのにです。
他社の増量カップ麺は高さ・幅をそれぞれ1.5倍になるようにしたのですが、
日清食品のカップは高さは従来の大きさのままに、そして幅だけを大きくしたそうなのです。
するとあら不思議。通常サイズの1.5倍以上に見えてしまうのです。
そんな錯覚が働き、お客様は他社よりも大きいと感じる日清のカップ麺を選んだということなんです。
カップ麺を買う人はいちいち何グラム入っているかなんて比較してみないですもんね。
おいしそうで、大きくてたくさん入っていそうな商品に手が伸びていったということなんですね。
■おいしいそうなコロッケには法則があった?!
ということで商品の見た目が、想像以上にお客様の購買意欲を左右するすることがわかりましたね。
実はコロッケにもそんな秘密がかくされていたのをご存知でしたか?
コロッケをイメージして見てください。
お腹がすいている人は思わずヨダレが出てきてしまいますね。
コロッケの形、丸という人はいないですよね?
そうコロッケは楕円形が一般的ではないでしょうか?
最近は、丸いコロッケもありますが、おいしそうなコロッケを選んでもらう実験をしたところ、
なんとおいしそうなコロッケの法則があったのです。
それが5対3の法則。
これは、コロッケの形が縦横5対3の比率になっているということです。
この比率は、古代ギリシャ時代の「黄金分割比」といい、もっとも安定感があり、そして美しく見える形とされているんだとか。
この黄金分割比は昔から建築や美術品に用いられてきました。
それがコロッケにもつかわれたということなのです。
その他にもこの黄金分割比は、色々な料理にも利用されています。
5対3のものです。何だと思いますか?
あなたも料理をつくった時に無意識にやっているかもしれません?
それは、カレーライスのご飯とルーの割合です。
今度カレーを食べるときには意識して見てみてくださいね。
おいしそうなカレーはちゃんと5対3になっていると思います。
以上、大きさを錯覚して売上げを伸ばしたあの商品とうまそうなカレーでした。