あなたはお店のトイレを使用したことがありますか?
「あのトイレどこですか?」と店員さんに聞くと入り口から一番遠い場所にあったり、また上の階にありますと2階にいくはめになったりしたことはありませんか?
わざわざトイレに行くためにお店の奥まで歩いた人も多いと思います。
そう実はこれ、しっかりと考えられてトイレの場所が決められているのです。
■トイレの場所が売り上げに貢献する?
デパートやスーパーのトイレは特に入り口から遠くありませんか?
多くの人たちは清潔できれいでしかも無料で使えるトイレに入りますが、
お店にとってはただトイレを使われて帰ってしまうのはできれば避けたいですよね。
店員さんが、お客さんから訪ねられる質問の40パーセントはトイレの場所に関するものなんだそうです。そう考えると本当にたくさんの人たちが利用されることが想像できますね。
しかしだからといってトイレをなくすわけにもいきませんし、有料にするのもどうかと思いますよね。
そこで考えたのが、多くの大型デパートなどのトイレは入り口から一番離れた奥に設置するか、もしくはトイレは1階にはおかないようにしているのです。
すると、トイレ目的でお店に入ったお客さんも、用をすませてお店を出ようとすると、
ちょっと気になる商品が目に入るうちに、あれもこれもと出口にいくまでに商品を購入してしまうというトリックなのです。
このようにトイレ目的で店を訪れたとしても、商品を買って帰ってもらうようにお店は仕掛けているんですね。
そうなれば、トイレを置くことがお店の売り上げにもつながるということなんですね。
■お店の照明がお客を誘導している?
あなたは暗闇と明るい場所、どちらが好きですか?
一般的に、人間は暗闇を嫌い、暗いほうから明るいほうへ流れる傾向があります。
人間が明るいところへ引き寄せられる傾向をサバンナ効果といいます。
このサバンナ効果がお店の照明にも利用されているのです。
一般に、お店の照明は均一の明るさになるように、全体照明になっていますが、
繁盛店になると、奥のほうをわずかに明るくしているのをご存知でしたか?
それによってお客さんを奥まで誘導しようとしているのですね。
このように光りにリズムをつけると、お客さんは知らず知らずのうちに奥のほうまで誘導されてしまうといいます。
特に大型店では、店の奥までお客さんに歩き回ってもらうために、奥のほうを一段明るく照らしているのです。逆に店の奥が暗いと、お客様が途中でUターンしてしまうそうです。
これはぜひお店に行ったときに上を見上げてみてくださいね。
おもしろい発見ができるかもしれません。
以上、店の売上げに貢献するトイレと照明って何?でした。