お店で迷っていると「みなさんそうなさっていますよ」といわれたことはありませんか?
これは販売員の間では必殺のトーク術。
その他にも女性にとってのトークがあるのだそうです。
ついつい気持ちが動いてしまう、販売トークについてご紹介しましょう!
■化粧品を購入させる必殺トーク
デパートなどの化粧品売り場で、対面販売を担当している美容部員たち。
お客様に似合う化粧品をアドバイスしながら、販売する女性たちのことですね。
彼女たちの仕事は、まずお客さんをコーナーの一角に座らせることから始まります。
そして、お客さんの質問や悩みに答えていきながら、肌の手入れ方法をアドバイス。
そこでお客さんに合う化粧品をすすめていくのです。
しかし化粧品はブランド力があるほど、高額な商品だし、お客様の好みもあるので簡単には購入してもらえませんよね。
そこで、彼女たちは決め手の一言を用意しているのです。
それが、
「お客様のお肌は、非常にデリケートでいらっしゃいますから。」
女性にとって、デリケートという言葉は、なんだか他人よりも弱々しく、美しい女性のように聞こえるんだとか。
お客様はそれを聞くと「デリケートな私にはこの化粧品が大切だわ」と感じてしまうといいます。
ほめ言葉に弱い女性の心理をついた、女性ならではの心理トークがあるのですね。
ちなみに男性が女性に「デリケートな肌だね。」というと、それは意味合いが違うので気をつけましょう。
■花嫁の気持ちを揺らがせるトーク
結婚式を挙げるとき、出費を少しでも抑えようと、式場以外からドレスを借りようとする人が結構いるそうです。
そんな人たちを攻略するためのセリフが結婚カウンセラーにはあるのです。
ちょっとそのセリフを再現してみましょう。
「ドレスはどうなさいますか?」
「うちにあるものを持ってこようと思っています。」
そこですかさず、
「ドレスは持ち込まれても結構ですが、どうしても地味になってしまいます。参列される方も華やかなドレスを期待なさっている方が多いと思いますよ。」と伝えるのです。
そこで花嫁の気持ちが揺れているのを確認すると、すかさず
「みなさん、そうなさっていますよ」と最後の一言を言います。
すると花嫁の気持ちは「みんなと違うなんてイヤ」という心理が働いて、ドレスもお願いする人が多いそうです。
この「みなさんそうなさってますよ」という言葉はいろんな店でもよく使われる言葉です。
聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
例えば、どのカバンを買おうか迷っていると、
店員さんが近づいてきて「みなさんこのタイプを買われますよ。」と伝えます。
リクルートスーツを買おうと迷っていると、みなさんバックと靴も一緒に購入されますよと言われ、「それなら自分も揃えておかないといけないな」と思い。気づいたら、色々まとめて購入してたり。
これはみんなが買っているのなら大きな失敗はないと考える心理が働くのだといいます。
このように人間の心理は他人の行動と同じにすることで、安心感を得ようとする気持ちが働いているのですね。
「みなさんそうなさっていますよ」は非常に効果的な言葉なのでぜひ使ってみてください。
ただあまりにも使いすぎると、信頼感を失う恐れがあるので気をつけましょう。
以上、「みなさんそうなさってますよ。」でお客様を操るトークでした。