あなたは電車に乗ったとき中吊り広告を見ますか?
一度見始めると、じっくり見てしまいませんか?
それにはちゃんと理由があったのです。さっそくその心理に迫ってみましょう。
■中吊り広告がなくならない理由
電車の中吊り広告は、ほかの街頭広告と比べて、人がみる割合がかなり高いですよね。
とくに混雑した電車の中では、さらに注目度が高まるといいます。
それはなぜだと思いますか?
その理由は、アメリカのホールという心理学者が説明しています。
人は、自分を中心にして、前後左右15~45センチ以内に他人が侵入してくると不快感を覚えます。
そのさらに15センチ以内まで近づくと「格闘」を意味するというのです。
つまり、隣の人と体がふれあってしまうような満員電車では、人の心理は「格闘状態」に近いといいます。
しかし心理的にはそんな状態であっても、現実に電車のなかで格闘することなどはできないですよね。そこで、人は誰とも視線を合わせないようにして、敵意のないことをお互いに表明する必要があるのだそうです。
なので多くの人は満員電車の中でじっと目を閉じるか、中吊りの広告を眺めるしかないのです。
だから、満員電車では中吊広告の注目度が一気にアップするんですね。
特に窓の外の景色を見ることができない地下鉄電車は、さらに視線の行き先がなくなり、
ますます注目度が上がるのだそうです。
ということで地下鉄の広告料金は、地上の電車よりも更に高くなるそうです。
■安いと感じる折込広告とは
毎日大量の広告がはさまっている新聞の折り込み広告。
そこには必ずといっていいほど、黄色系のスーパーのチラシが混じっていないでしょうか?
実は、値下げ品の値札や割引券にも、黄色が使われていることが多いのです。
このように、安さを強調したいときに黄色が使われているのだそうです。
これはなぜかというと、黄色は幼児の好む色でもあり、開放的で明るく、軽快な印象がイメージがあります。
逆にいうと、黄色は軽率で安っぽい印象ということになりますが、
そうした、軽さや明るさが商品の割安感を伝えるための安売りチラシにはピッタリなんだそうです。
黄色を店音イメージカラーにして成功したドラッグストアがありますよね。
そうマツモトキヨシです。
他にも、町のスーパーなどで、イメージカラーを黄色に変えたら売り上げが伸びたというところが実際もあるそうです。
反対に高級感を感じさせる色は、黒、紺、紫。
高級マンションや高級食品店の広告にはこの色が使われているのでぜひチェックしてみてください。
以上、電車の中にある広告が効果的なわけと黄色の広告でした。