起業しようと思っているあなたへこの現実を読んでもう一度よーく考えてみてください。
だれだって社長になれます。
そのために知識や経験は必要ありません。
必要なのは会社を立ち上げるための経費だけです。
しかしその会社を育て、継続して稼いでいくのは並大抵のことではありません。
■キビシイ起業の現実
2006年度の中小企業白書「開業年次別 事業所の経過年数別生存率」によると、
なんと気合をいれてスタートしても1年未満に4割の人が脱落してしまうのです。
さらに、1年目、3年目の壁を乗り越えても、5年後まで継続できる人は、約1割でしかいません。
なぜこんなにも多くの人が、独立に失敗してしまうのでしょう?
過去に失敗した経験を持つ、個人事業主約5000人を対象に行ったアンケート調査(平成11年度版中小企業白書)によると
起業に失敗した原因の1位と2位に次のような答えがあげられていました。
●経営ノウハウが未熟だった(経営のやり方・管理技術など)
●マーケティングが不十分だった。(どんな商品・サービスを、いくらで、どうやって販売していくのかのしくみと戦略)
つまり、失敗の原因は経営のやりかたについての知識や経験不足ということだったということですね。
しかし実はここに起業の大きな落とし穴が隠れているのです。
たいてい人は専門的な知識や技能、経験があれば独立してやっていけると思ってしまいますが、
実はこれが大きな間違いなのです。
なぜかというと仕事をこなす能力と、自分の能力を生かして収入を得て言う能力(経営能力)は全く別モノなのだからです。
では私たちはどのようにして起業する前に経営能力を身に付ければよいのでしょうか?
■起業する前に身に付けるべき経営能力
独立して企業を継続してやっていくために必要なことは、手足を動かして一生懸命仕事をすることではない、その前に「継続するための必要な利益」をどうやったら稼ぎ出していけるかということを考えなければいけません。
そのために必要なのが社員の視点から経営者の視点へ切り替えることなのです。
独立して成功する効率を上げるあためには、経営者視点で仕事を考えることが重要になります。
会社員は、担当する仕事をキチンとやっていれば給料がもらえる。
しかし独立するとあなたの収入はあなたの考え方と仕事のやり方にかかってきますよね。
だから会社員の視点のまま独立することはとても危険なのです。
なんだか脅しているような話になってしまいましたが、華やかな世界だけではなく、このような現実もあることを知って起業に対する視野を広げておきましょう。
以上、キビシイ起業の現実と独立に失敗した理由?でした。