この本を人生のバイブルだというのは、ユニクロ会長社長の柳井正とソフトバンクの孫正義という日本でも有名な2人。
この本を読めば彼らがいかにレイ・クロックから大きな影響を受けたかがわかるのです。
■成功はゴミ箱の中に
この本はレイ・クロックの自伝。
彼はハンバーガーショップ・マクドナルドのフランチャイズ権をを取得して巨大な世界的チェーンに成長させ、多くの起業家にとってカリスマ的存在なのです。
レイ・クロックはピアニストとして生計を立てようと考えていましたが、それからセールスの仕事をしながら生活を続けてきました。
そんな彼が結婚を機にはじめたのが、ペーパーカップのセールスでした。
その時、ペーパーカップの業界は急成長しており、なんと彼はトップセールスマンとして売り上げを伸ばしながらも、新しいビジネス戦略を探し続けていたのです。
そんなときに、出会ったのがミルクシェイクをつくるミキサー。
彼はその新しいマルチミキサーに将来性を感じ、なんと仕事をやめてミキサーの代理店を始めるのです。
あるときミキサーのセールスで全米を旅していた途中に、彼はロサンゼルスの郊外でマクドナルド兄弟が運営するハンバーガーショップンに遭遇します。
その店内は清潔で、シンプルなメニュー、そして効率のよい調理手順とセルフサービスシステムなど、彼にとってそこにあるものすべてが新鮮。彼はそこからとてつもない将来性を感じ、すぐにマクドナルド兄弟へフランチャイズの話を持ちかけるのです。
驚きなのは、なんとその時彼はすでに52歳。
彼は仕事を続けながら、次なるチャンスを探していたのです。
52歳ですである程度の成功を収めていたにもかかわらずです。
そんな彼のどんどん新しいビジネスに挑もうとする情熱と行動力は計り知れないパワーをこの本を読むと感じることができます。
それからマクドナルドのチェーン展開は、ときには大きなピンチにぶつかりながらも順調に進んでいきます。そして、そのマクドナルドはいまや世界に119カ国に約3万店という世界1の巨大チェーンに成長しています。
■レイ・クロックの名言集
成功はゴミ箱の中に〈プレジデント社刊〉より
「競争相手のすべてを知りたければゴミ箱の中を調べればいい。知りたいことは全部転がっている」
「この世界で継続ほど価値のあるものはない。才能は違う。天才も違う。教育も違う。新年と継続だけが全能である。」
「未熟でいるうちは成長できる。成熟した途端、腐敗が始まる。」
「成功にリスクは必ずつきまとう。しかし、それこそが醍醐味である。」
情熱が欲しいとき、勇気が欲しいときにおすすめの一冊です。
以上、孫正義と柳井正が認めた男とは?でした。