京セラ名誉会長、稲盛和夫氏
彼が小さな碍子会社の研究者を経て、27歳で京セラを立ち上げ、世界的企業まで育て上げた一流の経営者である彼が、ビジネスの成功だけではなく、人間は何のために生きるのかをテーマに書いたのがこの本です。
■生き方
稲盛和夫の成功法則はとてもわかりやすく書いてあります。
それは
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
彼は重要なのは考え方と熱意と能力を足したものではなくて、それらを掛けたものが結果になるということだと言います。
人の持つ能力はそれぞれ異なりすが、しかしあることに関して60しか能力がない人もいれば、
ある分野に関しては80の能力を生まれつき持っている人もいます。
しかし、60しか能力を持っていない人でも、燃えるような情熱と90の熱意を持って臨むことで、そのパワーは能力が80で情熱が50の人の
80(能力)×50(熱意)=4000
よりも大きい
60(能力)×90(熱意)=5400
というパワーになるということなのです。
ということは能力があっても熱意がない人は平凡な能力しかなくても燃え上がる情熱がある人にはかなわないということなのですね。
そう才能は努力で補うことができるということなのです。
■能力と熱意よりも大切なものとは
しかしさらに重要なことがあると稲盛氏はいいます。
それは考え方。
どんなに才能や情熱があっても、生きる姿勢が曲がっていると、ネガティブな結果を生んでしまうというのです。
だからこそ、なにかをするときは、自分の利益を考えるだけではなく、社会のため、人のために役に立つといったプラスの考え方が必要なのですね。
「頭のてっぺんからつま先まで全霊をその思いでいっぱいにして、きれば血の代わりに思いが流れるほど、それほどまでにひたむきに、強く一筋を思うこと。そのことが物事を成就させる原動力になる。」
「思いを凝縮して強烈な願望へ高め、成功のイメージが明確に見えるところまで持っていけば、必ず実現して成就する。」
「毎日している当たり前の仕事も創意工夫をして努力を怠らないということを続けていくと平凡な人間がいつしか非凡なことを成し遂げることができる。」
と本書では紹介しています。
まず、あふれるほどの大きな夢を描くことが、成功への一歩が始まります。
その一歩を踏み出すために熱く語る一冊です。
以上、成功の第一歩を踏み出すために大切なこととはでした。