この本はチーズを求めるネズミのお話。
そんなお話が、IBM、アップル・コンピュータ、メルセデス・ベンツ等、などのトップ企業の社員教育に採用されているすごい本です。
各国でベストセラーとなった注目の本書は単純なストーリーなのですが、人生での状況の変化にいかに対応すべきかを説いているのです。
■チーズはどこに消えた?
この本の著者は医学博士であり、心理学者でもあるスペンサー・ジョンソン氏
このお話の登場人物は2匹のネズミと小人のヘムとホー。
彼らは大量のチーズがある場所で暮らし始め、チーズがある毎日が当然だと思って暮らしはじめます。
ところがある日、チーズは減り始めて、やがてなくなってしまったのです。
それを見た小人のヘムとホーはチーズがなくなったことを「この事態はわれわれのせいじゃない」と叫び、「こんなことがあっていいえあけはない!」とわめき散らしていました。
そんな言い合いをしている小人たちを横目にネズミたちはチーズを探す旅を始めます。
そしてついに大量をチーズを見つけるという結末なのです。
本書を読み進めるうちに、ここでいうチーズとは、私たちの生活手段、たとえば仕事や職歴に関係があると、ほとんどの人が気づくと思います。
またチーズは健康から人間関係にいたるまであらゆるものの象徴と受け取ることができます。
この本の要点はすなわち、「我々はいつもチーズの変化に敏感でなければならず、チーズがなくなったときに新しいチーズを求めてすぐさま行動を起こせる姿勢でなければならない」ということなんですね。
■チーズを見つけてポーが学んだこと
変化は考え方次第で吉にも凶にもなり得ます。変化をチャンスと捉えて自分にできることをやってみるのか、それとも不平や不満を口にするのかではっきりと分かれるのだといいます。
本書の68ページより、チーズから学んだ7つのことを紹介します。
①変化は起きる
チーズはつねにもっていかれ、消える
②変化を探知せよ
つねにチーズの匂いをかいでいれば、古くなったのに気がつく
③変わろう
チーズと一緒に前進しよう
④進んですばやく変わり再びそれを楽しもう
チーズはつねにもっていかれる
⑤変化を予期せよ
チーズが消えることに備えよ
⑥変化にすばやく適応せよ
古いチーズを早くあきらめれば、それだけ早くチーズを楽しむことができる
⑦変化を楽しもう!
冒険を十分に味わい、新しいチーズの味を楽しもう
変化がおきても、勇気を持って一歩踏み出すことの大切さを教えてくれるおすすめの一冊です。
以上、チーズから人生を学べ!?でした。