P・F・ドラッカーといえば、メネジメントの父と呼ばれる社会思想家。
その中でも本書はドラッカーの著作10点と論文1点からエッセンスを集めて構成されています。なのでドラッカー初心者の人にもドラッカー入門書としておすすめです。
本書では主に、プロフェッショナルとしての生き方や働き方が中心に書かれています。
さっそく内容をご紹介しましょう。
■プロフェッショナルの条件
成果を上げる能力とは?
ドラッカーは本書で、知識労働の生産性をいかに向上させるかが、経済社会の鍵を握っているといいます。
しかし、ただ多くの知識を持っていればいいというわけではなく、いかに賢く働くことができるかでより成果を上げることができるというのです。
そのために必要なのが、
「何のためにやるのか」
そして
「いかにそれを行うべきか」
ということを自分に問いかける必要があるのです。
まず、自分がやるべき仕事の目的を定義して、仕事をする目的を具体化します。
それができたら、目標を達成するために集中できるように、時間を管理して、不要な物を取り除き環境を整えます。
そして最後に、自分のなすべき仕事を見極める姿勢を持ち、仕事を分類していくのです。
このように自らをマネージメントする力があって初めてプロとしての仕事が可能になるというのです。
■ドラッカー名言集
「経営は秘訣や秘伝ではない」
「我々が行動可能なのは現在であり、また未来のみである」
「経営者と知識労働者にとっての唯一のツールは情報である」
「日本人の強みは、組織の構成員として、一種の「家族意識」を有することにある」
「自分が得意だと思っていることに、溺れるな。物事の”本質”を鋭く透察する心を持て。」
「リーダーは尊敬されるが、必ずしも好かれるとは限らない」
「知識は、本の中にはない」
まだドラッカーの本を読んでいない人にはもちろん、プロフェッショナルとして自分を高めていきたい人にはおすすめの一冊です。
以上、経営の父ドラッカーに学ぶプロフェッショナルの条件とは?でした。