あなたは千円札が落ちていたら拾いますか?
たぶん、私も含めて誰もが拾うのではないでしょうか?
そんな当たり前の行動を否定するタイトルがこの本です。
千円札は拾うな。
「常識とは、十八歳までに身につけた偏見のコレクション」というアインシュタインの言葉から本書は始まります。
この本の著者である安田佳生氏がの成功の秘訣は今まで価値のあると思っていたものを捨ててきたことにあるといいます。
なぜ道に落ちている千円札を拾ってはいけないのでしょう?
それは千円札を目線が下がり、他のものが見えなくなるというのです。
ここでいう千円札とは「残業」「借金をしない」などの世間一般的にいわれる美徳のことです。
しかしこれらをあえて捨てることで、より大きな情報やひらめきを拾うことができ、それが成功につながるというのです。
どんな状況でもリスクはある。
本書はおおきく4つに分かれています。
- 時間
- お金
- 人材を見る目
- 本質を見極める考え方
1章「優秀な人材には仕事をさせない」
これは優秀な人には自然と仕事が集まるが、この優秀な人が忙しすぎると、その人の最も大切な創造性が発揮できなくなってしまうといいます。
画期的な商品や効率がよくなる仕組み、また新しいビジネスモデルは優秀な人材に時間を与えるこそ生み出されるものというわけなのです。
2章「経営者が捨てるべき常識」
本書では経営者が捨てるべき常識とは、無借金経営こそ健全だという考え方だと紹介しています。企業は利益の出ているときにこそ、銀行からお金を借りて発展につながる投資をすることが会社を成長させていくそうです。
3章「20代のビジネスマンへ自分の価値を高めることにお金を使えとアドバイス。」
20代のうちは自己投資するという意識を持つべきだという。最悪なのは、彼女にすら飯をおごらずに、コツコツと貯金しているような男だといいます。将来、自分が成功するためには何が必要で、そのためにはどんなお金の使い方をすればよいかを考えるきっかけになると思います。
4章「まとめ」
自分個人だけではなく、仕事全体や会社の利益を考えてお金と時間を使うということをいっています。するとその先には新たな可能性が広がっているそうです。
彼はどんな人生のどんな状況にもリスクはあるといいます。その避けようのないリスクから逃げずに立ち向かっていくことが最大のリスクヘッジであるのです。
このように本書は常識の先をいった考え方を身に付けることができる本です。
以上、千円札が落ちていたらあなたは拾いますか?でした。