僕が起業したのは29歳のとき。コンサルティング会社に勤めていた僕は、コンサルティングで担当していた僕のクライアントとの出会いをきっかけに起業しました。
実はその時のクライアントというのが、僕の現在の奥さんです。(笑)
その、起業した内容というのが女性の消費財に特化した事業だったこともあり、日常的に使用していない僕にとっては誰よりも近くに居て声を聞かせてくれる彼女の存在が非常にありがたかったですね。
(そうこうするうちに、結婚に至ったという・・・。)
妻と二人三脚でつかんだ成功
起業した当初は、僕が女性の消費財に関して本当に無関心だったことと、そういう専門性はやはり女性に任せておけばいいという考えだったこともあり、非常に苦労しました。
女性の視点に立って、と言われても、僕にそういう趣味(女装とか)がないわけで、どうもぴんとこない。
それは必要だと言われても、本当に必要だという理由が分からない。
だから、僕はニーズを突き詰めるんじゃなくて、それを束ねてマネジメントする能力を磨こうと決めました。そこで、女性の消費財についての情報は奥さんに集めてもらって、それを束ねて、マーケッターとしての視点から何をどう仕掛けていったらよいのか、というプロモート事業を始めました。
女性たちの協力を得て、ユーザーとして体験してもらう。
その声をマーケットへ生かしていく。
今でこそ、マーケットイン、プロダクトアウトという言葉がありますが、僕らがやっていたことはその先がけだったと思います。