会計の本って難しいですよね?
数字も少なく、専門用語も少なく、役に立つという会計の本があったらいいと思いませんか?
この本書はまさにそんな一冊。会計の本質を追及するというよりも、会計とはこんなものという理解のポイントを抑えた、質の高い豆知識を得ることができる本です。
なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?
本書はとても読みやすく、まるでお話を聞いているような感覚でさらりと会計の本を読めるのが特徴だ。
この現場の会計がわかると、経営ははもちろん、セールスや会議、借金、給料、資金送りなどで有利になります。
例えば、資金と決算書、粉飾決算や税金と税務署などに絞り込まれており、わかりやすくなるのです。
第1章は社長のベンツはなぜ4つドアなのかという経費をテーマに話が書かれています。
ベンツは会社の経費で買えるのかという疑問からはじまり、そもそも経費とは何かという説明で答えて、ベンツの代金を経費で落とす場合の注意点は何かという疑問に、減価償却や耐用年数の仕組みを説明しながら書いています。
減価償却は耐用年数によって物の値段を年々減らしていくというものだが、税務上では、車の種類に関わらず車のの耐用年数は6年と決っています。
ということは1200万円のベンツを買うと、毎年200万円ずつが経費として売り上げから引くことができるという仕組みとなっているのです。
また賢い買い方やリースについてもアドバイスがあり、使える情報がたくさん盛り込まれています。
ちなみに社長のベンツに2つドアが少ないのは、国産車は社用車として経費として認められるけど、2ドアの車はスポーツ車として社長の趣味として否認されてしまうからなのです。
そんな独特の会計ルールを知ることができます。。
また、いわゆる会計の裏情報もあるので、会計にあまり興味がない人も、楽しみながら読むことができると思います。
知っておきたい3つの用語
経費:会社経営のためのお金で、個人的な理由で使うことはできない。基本的には会社が儲けるために使われたお金が経費となります。
減価償却:会社で使われる備品で1年以上使用できて、10万円以上するものは経費として一括で処理できない。これを固定資産といい、一定期間で徐々に経費にしていきます。
耐用年数:固定資産を経費にしていく一定期間のこと、資産別に法定耐用年数が決められています。
経営者なら知っておきたい経営はこの1冊で読みやすく楽しく理解できると思いますよ。
以上、あなたのベンツは4ドアですか?でした。