日本人ならみんなが大好きなお寿司。
ここにも商売繁盛のための仕掛けがあるのです。
いきなり、質問です。
あなたはお寿司を食べるときに、どれを選びますか?
①寿司セット松(上) 2800円
②寿司セット竹(中) 1800円
③寿司セット梅(並) 980円
ここでほとんどの人は②の寿司セットを選びます。
それを予測した上でお寿司やさんは値段を設定しているのです。
これはどういうことでしょうか?
■日本人の心理を逆手にとった価格設定
実はこの寿司の値段は景気に関係なく、
いつの時代もたいていの人が真ん中の「竹(中)」に注文が集まるのです。
その心理は
松(上)だとあまりにも贅沢すぎるし、
だからといって梅(並)を注文するのもなんだかカッコ悪い。
ということで竹(中)を選ぶ人が日本人の注文感覚なのです。
それを知っているお店ではあらかじめ予測して価格を設定しているのだそうです。
だから、松(上)には最高の材料を使い、手間もかけているので原価は高く、そんなに利益がでるものではありません。
梅(並)も手間自体はほかのものと変わらないので、利益も一番小さくなります。
そして、1番利益を出せるのは竹(中)になるというわけです。
すると、私たちにとって寿司の値段は松(上)は高くても最高の食材を食べられるため割安となり、梅(下)は味はともかく割安になるのです。
そして実は竹(中)が一番割高にな商品になっていたのですね。
■飛びぬけて高いメニューがある理由
お寿司を食べに行くと、大トロが以上に高かったりしますせんか?
他の寿司の倍以上高かったり。
どこのお店でも、とびぬけて高い商品がありませんか?
しかし、店側としても別にこの商品を注文してもらわなくても構わないと思っているそうなんです。
というのも、この飛びぬけて高い商品があることで、他の商品を比較したときに安く感じるという効果があるというのです。
その店の最も高い商品から最も安い商品までの幅をプライスゾーンといいます。
例えば太郎寿司のプライスゾーンが300円から3000円までだとします。
このように飛びぬけた高値商品を用意して、その範囲を広げておけば、300円や500円の商品はより安く感じられて、それだけ注文がしやすいという効果があるのだそうです。
このような仕掛けは他の店でも行っています。
例えば中華料理のフカヒレスープや北京ダックは以上に高かったりしますよね?
どのお店でもプライスゾーンがあるので、ぜひ確認してみると面白いのではないかと思います。
以上、お寿司やさんの値段のつけ方にはトリックがあったでした。