落ち着くカフェと落ちつかないカフェ
混んでるカフェと混んでないカフェがあります。
これって何が違うと思いますか?
しかもこれが意図的に作られた環境だとしたら?
そんなカフェの仕掛けに迫りたいと思います。
■売り上げを上げるために固いイス?
喫茶店の経営では回転率にかかっているといえます。
つまり客席1席あたり何人の客数が利用したかということですね。
多くのお客さんがカフェに行く時間帯はだいたい予測できます。
午前中だと朝食のモーニングサービスを利用する人
昼休みに食後のコーヒーを飲みに来る人
午後の打ち合わせやおしゃべりでお茶をする人
夕方は会社後にプライベートで立ち寄る人
このような時間帯に、だいたい混雑するわけですが、
コーヒー1杯で長々といられても商売にはなりませんよね。
そこで、あるお店ではイスを高くして、しかも固いイスにしてしまうのです。
そうすると1時間も座ってられる人も少なく、コーヒーを飲んで、そそくさと出て行くのです。
■1杯200円か1000円か?
カフェに入った瞬間、「この店落ち着くな」と感じることはありませんか?
そこでのんびりとしていると自然とストレスが解消されて、元気が出てくる。こうしたリフレッシュ効果をもたらす要因のひとつが店内に配置された観葉植物なのです。
観葉植物があることによって、疲労回復が促されて、落ち着いた状態に早く戻れるという効果があります。このようにレストランやカフェに何気なく置かれている観賞植物には、疲れた体をリフレッシュさせる効果があるのですね。
造花などではその効果は半減するといいますが、お店にとっても観葉植物にかけるコストはムダとはいえなのですね。
しかし、お客さんがあまり落ち着いてしまうとなかなか席から立たないというデメリットがあります。そのためお店側としてはメニューの単価を高めに設定しておくのです。
また客入りが悪いときにすることがあります。それがのんびりとした音楽を流して、くつろいでもらうのです。
それに加えて、ときおりお客さんのテンションが上がりそうなテンポの良い音楽を流すと、お客さんのテンションを上げさせて、もっと注文をしてもらうように仕向けているのです。
あなたも次回カフェにいったとき、イスの座り心地や観葉植物が置いてあるか、
そしてどんな音楽がかかっているか注目してみてくださいね。もしかしたら新しい発見があるかもしれません。
以上、カフェの売り上げを伸ばすために仕掛けがある店内でした。