なぜかスッと入ってしまいたくなるお店ってありませんか?
それもしっかり計算されているものなんです。いかにお客さんが入りやすい店内をつくるかということが考えられているのです。
■流行る店とつぶれる店の決定的な違い
信号のある横断歩道と歩道橋がある交差点では、せっかちでなければ、歩道橋を利用したりはしませんよね?階段は疲れるし避けたいものです。
そんなとき、もし横断地下道と歩道橋しかなかったらあなたはどちらを選びますか?
この場合、多くの人が地下道を選びます。
それは先に下りるか上るかの違いだけで、階段を上り下りするのは同じことなのになぜでしょう?
それは人がいかに会談を上ることを嫌がるかということを示しているのです。
これは店舗を経営するときに知っておくための大原則。
お店が繁華街にあるとか、駅前にあるとかっていう立地条件以前に坂の上なのか、
階段を上らなければいけないところは避けるべきなのです。
その反対に道路から階段を数段下がるお店はよく流行るといいます。
下るのは抵抗がないというメリットのほかに、むしろそのほうがラクな感じがするからなんだとか。
お店から出たらその階段を上らなければいけないのに、店に入る前にはそこまで考える人はいないようですね。人の心理はこんなところは意外と単純なんですね。
■お客を呼び込む空気のつくり方とは?
ある大型でパートの高級バッグ売り場では、「動きながら、お客様を待とう」という意識が徹底されています。
これはお客様の少ない売り場で、店員がじおっと待っていては、近寄りがたく感じてしまうためなのです。
それよりも、店員が体を動かしていると、お客さんは空気の動いている雰囲気で近寄りやすくなるそうです。ユニクロが良い例ですね、常に店員が動き回り、活気がありますよね。
しかしただ動けばいいというわけではありません。高級バッグ売り場としての高級感漂う雰囲気づくりも大切なのだ。だから店員は白い手袋をはめてバッグの革を磨くのです。
そうして体を動かしながらお客さんを待つのです。
そしてハンドバッグを手に取ったお客様をすかさず鏡の前へ誘導し、
ハンドバッグを手にした自分の姿を見てもらう。
すると高級感漂う優雅な売り場に立ちながら素敵なハンドバッグを持った自分を見てうっとりさせるのが狙いなのだ。
そこで店員が「お似合いですよ。」と声を掛けると悪い気をする人はいませんよね。
そうやって鏡にたった女性の5人に1人は手に取った商品を買っていくといくそうです。
このようになんか入りたくなる店にはしっかりとしたトリックがあったのですね。
もしお店をオープンしようと考えている人は要チェックですよ。
以上、流行る店とつぶれる店のお客を呼び込む空気のつくり方でした。