あなたがよく買う商品の値段はいくらでしょうか?
私たちは、日々数字のマジックに誘惑されています。
きっとこの話を聞いてから近くのデパートにいくと驚くと思います。
そう、ほとんどがこの値段の法則を利用しているのです。
さっそく安く感じる値段のつけ方を探ってみましょう。
■安いと感じる値段の心理
値づけの基本は「大台割れ」。
これは、1000円ちょうどではなく、980円と値づけする手法。冷静に考えれば、それはたったの20円しか変わらないのに、この大台割れには、その何倍にも感じる心理的効果があるといいます。
1ケタが下がった値段がお客の感じる価格の抵抗感を消して、お手頃感を生み出すのです。
しかしなぜ990円ではなくその多くが980円なのでしょうか?
日本では9という数字は「苦」というイメージにつながるのです。それに対して8という数字は末広がりのイメージで良いというのです。
このような理由から、980円という数字が価格設定の法則となっています。きっとまわりと見渡すと、1980円、3980円など、980円の物が多くて驚くと思います。
■あの広告の巧妙なトリック
ある大手紳士服の宣伝で、「2着買えば1着タダ」という広告を見たことがないでしょうか?「そんなことをして儲かるのだろうか?」と感じた人も多いと思います。
しかし、実はこれ「2着が1着分の値段になるわけではなく、2着買った人には、3着目をタダにします。」というものなのです。
・・・ということは、3着のスーツを2着分の値段で売るという約33パーセントオフということなのです。
なんとも巧妙にできていますよね。
しかし更にそれよりもすごい値づけのトリックがあるのです…
■あなたならどっちを買う?!
イメージして見てください。
あなたはデパートの洋服売り場にいるとしましょう。そこで2つの気に入ったジャケットを見つけました。どちらのジャケットもとても素敵であなたは迷っています。
ここで確認したいのは、あなたが欲しいと思っている商品は、5000円の商品と2万円の商品です。
あなたはどちらが安いと感じるでしょうか?
もちろん、5000円のほうだと思います。
しかし、もし1万円の商品に「3万円から値下げ」と書いてあったらどうでしょうか?
元の値段の半額以下になっている!
あなたはそう感じた瞬間「安くてお得」だと感じませんか?
さらに値札の横に「今日限りの特別サービス」とでも書いてあったら、あなたは5000円の商品ではなく、その倍の値段の1万円の洋服を選ぶと思います。
このように値段のトリックは私たちの身の回りに色々と仕掛けられているのです。
ぜひ、これらのトリックをあなたのビジネスでも役立ててみてくださいね。
以上、安いと思わせる値段のつけ方があった?!でした。